■想い
ああ。なんて、あの人に似ているのだろう。つくらなくてもこの子でいいじゃないか。
想いながらその子に微笑むとその子は微笑み返してくれる。
まるであの人が微笑んでくれているようで、心臓が高鳴る。
触れたい。
欲しい。
全てを手に入れたい。
ゾロリと這い上がってくる欲望。今までの欲望と混ざり合いながらぬらぬらと這い上がって、身体を包み込んでくる。
征服したい。
自分の下で泣き叫ぶナルトを想像して、ぞくぞくと背筋を這い上がるものをたなかカカシは感じていた。
ゆっくりと股間に手を伸ばす。
「ふ…」
ペニスを取り出すとしごき始める。
頭の中のナルトは人形のように座っていて、その魂は四代目のものだった。
「ふっ…ふっ…」
獣のような息遣いで自分を追い上げていく。
こんな気分になるのは初めてだった。何時も死体を解体した後、完成した四代目を想像しながら手淫をした事はあるが、殺す前から殺す対象に性的興奮を覚えたのは初めてだ。
頭の中のナルトは様々な痴態を繰り広げ彼に奉仕する。
犬のようだとたなかカカシは思う。犬になってナルトを嘗め回したいとも思う。
恍惚の表情を浮かべながら、たなかカカシは頭の中のナルトを犯していた。